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カメ子の会 [エッセイ・うらぴょん通信]

 先日、お会いした方が、私のホームページの「うらぴょん通信」というエッセイのコンテンツがなくなってさみしい、といってくださったので、ときどき、以前のものを、こちらにアップしていきます。ええ、たとえ一人でも読みたい、という方があれば、載せてしまう。これって、物書きの「サガ」ですね(^^)
 なお、今回の「カメ子の会」のエッセイは2003年3月に書いたものです。もう6年も経つのね・・・。なつかしいですv
 え? だれ? まだカメ子なのねって。はい。今日もよちよちやっております(爆)

*********
 私は、児童文学を書き始めて約15年になります。
 いいえ、じつは、本当に最初の物語を書いたのは、小学2年生のとき。
 今でも題名とストーリーを覚えています。担任の先生に「ぜひ、つづきも書いて」と言われ、とても喜んだものでした。
 中学のときは、詩に熱中して、公募に応募したりしていました。高校のときは、小説モドキ、を書いて楽しんでいました。
 大学を卒業してからは、勤めのかたわら松竹シナリオ研究所、で放送作家の勉強もしたものでした。
 そして紆余曲折がありまして、やっと今は児童文学と詩にしぼって、創作を続けております。
 しかし、児童文学を長く「元気に」書き続けるのは、なかなか大変なことです。
 本当は、いつもいつも精神状態を前向きに保たなくてはならないのですが、これがなかなか難しい。

 たぶん私だけでなく、他のみなさんも、それぞれ苦労されていることと思います。
 公募に出し始めてすぐ受賞したり、その受賞が立て続けに続く場合はいいです。
 ラッキーなデビューを飾って、その後も順調な人はいいです
 しかし、世の中そう甘くはありません。
 おまけに、プロになろう、とか、いっぱい出版しよう、などと思ったら、それこそ公募時代よりもっと厳しい目にあうことになります。
 なにしろこの出版不況。児童文学の新人作家が「いい目をみる」なんてことは、そうそうあることではありません。
(もちろん、以上のことは、誰か特定の方のことではなく、一般論です)

 しかし、中には、プロになることにこだわらず、同人の活動などで地道に書き続けられ、創作を心から楽しんでおられる人たちがおられます。
 何十年かけて、一つの作品を仕上げられる方もおられます。
 子どもたちのために本当にいい文学、を追求され、ボランティア活動をされている方たちもいらっしゃいます。
 本当に、うらやましいし、素晴らしいことだと思うのです。
 書くことがつらくなる前に、私たちも、もう少しリラックスして創作活動を続けることはできないものでしょうか。

 だいたい、誰か初心者の方が、同じような悩みを持って、書き始めて二年や三年くらいであきらめたら、あまりにももったいないことです。私のように「カメの歩み」で、書き始めてから15年もたって、やっと創作の糸口、あたりが見えてくる場合だってあるのですから。
 
 と、いうことで、私は自分で勝手に、元気に書き続けるため、ある会を作ることにしました。
 名づけて
「児童文学カメ子の会」
 会員は今のところ私一名。
 この会のお約束は。

* ひたすら書き続けること
* しかし、短期間での成果にはこだわらず、長い目で自分自身や児童文学と向き合っていくこと
* 他人と競争しない。だから、ひがまない。あせらない。


 と、いったところ。
  
 「カメ子の会」の会員になると、こういう利点があります。
  
 たとえば誰かに、

「今年の公募、いくつ受賞しましたか」
「デビューはいつになりそう?」
「次の出版はいつですか?」

 なんて、ぶしつけに聞かれても、

「さあ、どうかしら。私、カメ子の会の会員ですから、そういうことにはこだわらなくて」 

 と、答えるだけでいいのです

 あるいは、そっと「カメ子の会の会員証」を見せるだけでいい。

 すると相手は恐縮して、こう言うかもしれませんね。

「あ、カメ子の会の方でしたね。どうも、失礼しました」

 これってちょっと、グッドじゃありませんか?
  
 カメ子といえども、肝心なのは、ポジティブでありつづけることだと思います。
 書き続けている途中で、ふと立ち止まり、「もう二度と受賞しないんじゃなか」「この先、一生ボツが続いたら」「やっぱり自分には才能がないのでは」と思ったとたん、底なし沼が足下に広がります。
 カメ子は、決してふりかえらないし、足下も見ません。
 ずっと前を見て、ゆっくりゆっくり、進んでいきます。
 一言でまとめれば、「マイペース」ということでしょうか。
 しかし、マイペースだからといって、毎日の努力をしないわけではありません。
 創作は、ちょっと休んでしまうと、次に書き出すのが、とても大変になります。
 少しずつでも、続けていくことが大事です。

 こんなことを書くと、「とうとう、うらぴょんも、ボツが続いて落ち込んだのか」と思われるかもしれませんが、別にそういうわけでもありません。
 カメ子の会、ですから、詮索されることも好みません。
 もし出版等に関するお知らせがあれば、マイペースで行っていくつもりです。
 勿論、もしもあれば……、の話ですけれどね。

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