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気の話 [エッセイ・うらぴょん通信]

  若いとき、合気道を四年間修行した。
 学んで一番よかったと思うことは、「気」の原理である。
 東洋では昔から「気」の概念があった。日本語にも、「気」という漢字のつく言葉がとても多い。

 病気、陽気、天気、正気、殺気、活気、勇気、気が散る、気を配る、気を持たせる……。
 気とは、宇宙全体を覆うエネルギーのことだ。人間は、この気を体内に取り入れ、また吐き出して、エネルギーを得、生活している。

 具体的に「気」を感じるには、こうするとよい。人差し指を立て、こめかみにゆっくりと近づけていく。目をつぶっていても、何かぴりぴり感じませんか。これが、指から出る「気」である。

 「気」が最も出るのは、手と「目」。だから、誰かが遠くから視線を送っていると、背中でもこれを感じることができる。
 合気道では、この気の流れを応用し、向かってくる相手を投げ飛ばす。起源は、柔道と同じ武士の護身術「柔術」だ。
 昔の剣豪は、気配だけで相手を察知したというが、これは、「気」を感じる訓練を積んでいたのである。

 さて、武道についての説明はこの辺にして、年齢を経るにして合気道が役立ったのは、武術の技ではなく、気の健康法の方だ。
 「気」の循環がおかしくなると、体調も崩れる。気はうまく体内を流れていなければならない。

 最近西洋医学でも、心と体の関わり合いが密接であることが、やっと取りざたされるようになった。
 緊張したり、落ち込んだり、ストレスを感じたとき、体は固くなり、気の出し入れが滞る。これが長く続くと、「病気」となるのである。

 そんなこといったって、今の世の中、嫌なことだからけで、ストレスは溜まる一方。いったいどうしたらよいのか。

方法1 体をリラックスさせる。

 寝転がって上を向き、ゆっくり息を吐いたり吸ったり、を繰り返す。西洋医学の自立訓練法、と似ている。体の重心を下に感じ、「頭に血が昇らない」ようにする。頭がかあっとすると、身体のバランスが崩れ、様々な不調の原因となる。
 この呼吸をくりかえすと、だんだん体の先がぽかぽかしてくる。新陳代謝がよくなってくるのである。つまり、

 ダイエットにもよい。

 しだいにリラックスしてきて、必ず眠くなる。よく眠れない方は、試されてみるとよい。

 この呼吸法の他にも、入浴したり、疲れない程度に運動するのもよいと思う。散歩や温泉旅行も絶好。
 心がつらいときは、体も固くなっているので、ぜひほぐしてあげて欲しい。

方法2 元気の出る言葉を口にする。

 心と体は一体なので、いくら元気に体を動かそうとしても、頭で後ろ向きなことを考えていてはだめだ。
 「今日は絶不調」とか「どうせ私なんか童話の才能ないわ」などと、マイナスなことばかり考えると、心に反応して、気も出なくなってしまう。「元気がないね」というのは、こういった状態である。

 うそでもいいから、「絶好調だ!」「やればできるぞ!」と口にしたり、自分に言い聞かせてみることである。
 いやなことがあっても、何度も思い出すのをやめたり、気に病む癖を直すと、少しは元気が出る。

 カラオケで歌を歌うのもよい。

 大好きな歌を歌っていると、目が輝き、気が出てくる。
 「明日がある~」という歌が最近はやっているが、あの歌はもってこい。
 
 なあんだ。そんなことならやっている。という方も多いと思うが、本当に落ち込んだとき、人はこの「気を出す」やり方を忘れている。

 童話を書いているのも楽しいうちはいいが、うまくいかなかったり、落選したり、ボツになったり、批判されたり、つらいことも多い。
 そんなときにぜひ、この気の話を思い出してほしいと思う。

 私も、この気の修行を、心の支えに、マイナスなことはなるべく忘れて、毎日創作に励むようにしている。
 できれば、呼吸法も、あともう少しがんばって、ダイエットも成功させたいところである。
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