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私のファッション [エッセイ・うらぴょん通信]

<これは昔書いたエッセイの再掲です>

ゴールデンウイーク。
夏のような日ざしが降り注ぎ始めた。
我が家のマンションの室内温度も急上昇。
おいおい、26度もあるぞ。
こうなったら、どんなに面倒くさくてもやるしかありません。










衣服の入れ替え。

ああ、もし、うちのクローゼットがもっと広かったら、ぜーんぶつるしっぱなしにして収納できるのに。

ブチブチ文句をいいながら、押入のプラスチックケースを運び、クローゼットの洋服を引っ張り出し、作業を進める。

自分の服を取り出したり、しまったりしながら、ふと気がついた。
五月は、物書きどうしの集まりとか、お友だちとの集まりとか、色々あるぞ。










いったいおまえは、何を着ていくつもりだ。









しばし、首をひねって考える。







だがじつは、








まったく、








何も、










考えていなかった。



ああ、独身の頃なら、こんなことはなかった。
よそゆきの服を着る予定があるとなれば、服から、アクセサリーから、ヘアスタイルから、口紅やマニュキュアの色まで、ぜーんぶトータルコーディネイトしたものだ。

ところが、今や。









おしゃれする気力も、







おしゃれを楽しめるプローポーションも、








おしゃれする予算もない。

(これが一番の原因か)
















いかーん!










子供たちもやっと親ばなれしてきたのだ。

一人で外出する機会も増えた。

ここは、少し手持ちの洋服を調べて、どうしたら「まともに」装えるか、考え直そうではないか。

それでもって、

よそゆきの服を並べる。

20年前の服だって、まだ持っている。










なんて、物持ちのいい私。






でも、もう10年も着てないぞ。










ちょっとスカートを試してみよう。












こうして、家族に隠れてこっそり、独身のときのスカートを試着。









だが、









見事結果は、
















惨敗。








ウエストが、入りましぇん。






えーん、買ったときは、けっこう高級品で高かったのに。
これさえ入れば、ジャケットと合わせて、きちんとしたかっこうができるのに。

こうして、とりあえず二枚ほどの高級スカートは、「お直しの店持ち込み予定」となった。









次は、過去五年以内に買ったスーツ。

これなら、だいじょうぶだろう。

しかし、シミやら、黄ばみやらが、けっこう目立っている。

ちゃんとお手入れをしないからだい!

(だけど、息子二人が小さい頃は、自分の服のお手入れ、どこじゃなかった。部屋の障子の張り替え作業の方が、忙しくて)








こうして、処分する服は処分し、残った服を並べてみる。

普段着の服は、けっこうあるが、よそゆきは、ほんのちょっぴり。

ああ、せめてあともう一セットくらい、用意しておきたいものだ。

本当なら、スーツ、が望ましいところだが。

今の家計は、そんな状況ではない。

それで、「お出かけ用」になる、ブラウスとスカートの組み合わせをねらうことにした。

こうして、私は次の日。








予算きっちりのお金をお財布に入れ、出発した。








もちろん、一人で。







子どもなんかついてきたら、ゆっくり選ぶこともできない。







行き先は、








都心のデパートにしようかとも思ったが。









考え直してやめる。

もちろん、理由は










高そうだから。










それで、となりの駅北千住に向かった。

ここには、駅ビルがあり、ファッショナブルなお店が、たくさん入っているのだ。

いそいそと、到着。

洋服なんか見て回るのは、久しぶりだ。
やっぱり、デパートに比べると、ずいぶん安いお店がある。

だが、そういうお店はたいだい、
独身女性向け。
ずいぶんスリムなデザインである。

ここでの唯一の問題は、











ウエストが、入るかどうか。








ある一軒の店で、よさそうなブラウスがあったので、まずそれを試着する。
けっこう、ボディコンなデザインだったが。










ウエストも、オッケー







(ストレッチ素材バンザイ!)










すると、若い女性の店員さんが、すかさずこう勧めた。

「このブラウスに合うスカートはいかがですか」










いきなり、そう来たか。











私は、小声で、店員さんに自分のウエストサイズを伝える。

さすがプロの店員さんは、わけ知り顔にうなずいて、スカートの中から合いそうなやつを、探し出して来てくれた。









だが、サイズは、けっこうぎりぎり。








「お客さまなら、これくらいでだいじょうぶかと」

と、店員さんがいうので、とにかく










試着室に、ゴー!









だが、結果はまたもや。










惨敗








「す、すみません。あと、二センチ足りません」

試着室から顔だけ出して、そういうときの、まあ、恥ずかしさといったら!

ゴールデンウイークなので、店内は、若い女性でいっぱい、だったのである。

しかし、躊躇している暇はない。

なんとしても、着られるスカートをゲットして帰るぞ!

店員さんは、「おやまあ」という顔をして、
一サイズ大きいスカートを持ってきてくれる。

これなら、オッケー。

よかった、よかった。とにかく合うのがあって。

すると、店員さんは、またもや、他の物を勧める。







「このブラウスとスカートに合うベルトはいかがですか。ほら、あちらの店員が着ているような」







見れば、スリムで背の高い店員さんが、オーバーブラウスの上から、細いベルトを、少しルーズに締めている。それはそれで、すごくかっこいい。

よし、私も挑戦!












しかし、これも、









惨敗







やっぱり、ウエストがくびれていないと、ベルトをしても、なんだか暑苦しくなるだけだ。

「おっほっほ。ごめんなさい。やっぱり、プロポーションがよくないと、こういうのは、どうも……」

 と断ると、店員さんも、









うすうす気づいていたのか、









それ以上は、もう勧めなかった。









こうして、私は無事、ブラウスとスカートだけ買った。両方で、デパートなら、ブラウス一枚の値段。

だが、まだまだ私には次の使命が残されている。

あの、ウエストが入らなくなったスカートの数々。
直しに出すとしても、数センチ広げるのが限界だろう。
あともうちょっとダイエットもしないと、たぶん、もう着るのは、無理。





おしゃれのために、家計のために、ここは一つ、がんばるかあ。
どこまで続くか、私の夏のファッション大作戦。たぶん、三日坊主だけれどね
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